運送会社にありがちな労働問題と会社側の正しい解決法・予防法

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従業員が事務所から離れて長距離運転をし、業務を行うことが多い運送会社では、労働時間や賃金をめぐるトラブルが引き起こされることがあります。ありがちなトラブルや、知っておきたい対処方法について紹介します。

よくある労働問題とは

運送業務を行う企業で生じがちな労働問題として、労働時間や残業代をめぐるトラブルが挙げられます。

運送会社では、取引先の企業や一般のお客様へ、素早く安全に商品を届けることが任務であるため、早朝から深夜まで運転や配送をするケースが多くあります。

また長時間事務所を離れて運送業務を行っているため、経営者側で勤務の実態を把握するのが困難な場合があります。

一般的に運送会社では、タイムカードなどによる出社時刻・退社時刻の確認や、運転日報による実労働時間・休憩時間の把握を行っています。

しかし運転手側で運転日報の記入を怠ったり、何らかの事情によってタイムカードの打刻が正しくなされなかったりすると、実労働時間と経営者が把握する労働時間にズレが生じてしまいます。

ここから、従業員と経営者間のトラブルが引き起こされる可能性があるのです。

労働時間・休憩時間のトラブルとは

ありがちな例として、従業員が運転日報に休憩時間を記載しなかったために生じるトラブルがあります。

会社は従業員に所定の休憩時間を与える義務がありますが、この記載がなかったために後で「休憩時間がほとんどなかった」と訴えられることや、必要以上の休憩時間を従業員が取得していた問題が判明することがあります。

また賃金は休憩時間を差し引いて計算されるため、過払いや未払いといったトラブルにつながる可能性もあるのです。

また出社時刻・退社時刻の記録が不正確であると、割増賃金である残業代が正確に計算できず、後から訴えられてしまうというケースもあります。

このように運送業務においては、従業員が事務所を離れていることが多いために、経営者の目が行き届かず、従業員と経営者との信頼関係にもとづき労働時間・休憩時間の管理がなされていることが一般的です。

この信頼関係は重要ですが、トラブルを防ぐためには口頭でのやりとりや暗黙の了解だけでなく、きちんと書面に記録を残していくことが重要になります。

トラブルを防ぐために

このようなトラブルを防ぐためには、出社時刻と退社時刻、そして休憩時間を正確に記録していくことが大切です。

そのためには、運転日報を毎日正確につけ、提出することを徹底していきましょう。

日々忙しい従業員は、なかなか日報を書いてくれないこともあります。

しかし双方の権利を守るために、根気強く諭し、運転日報をつける習慣をもたせることが重要です。

運転日報では、出社時刻と退社時刻の他、行き先とその時刻、休憩時間とその場所を記載する欄を設け、誰が見てもひと目で理解できるようなフォーマットを作りましょう。

また日頃から従業員と会話する機会を設け、業務体制の不満や不安をこまめにヒアリングすることも大切です。

ただ、そうした対策は、忙しい経営者の貴重な時間を奪うことになります。

そこで、もし経営者のみで対処しきれない場合は、労務に強い弁護士に相談することをお勧めします。

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